突然のカムバック！
ということでFor Heads Downです！重厚に疾走し、ザクザク刻み、ツインギターでブイブイ言わすスタイルが冴え渡った前作以来5年ぶりのリリース。最近まーったく近況のアップデートがなかったので、初めこのアルバムを見つけたときはえらいビックリしました。
そんな今作、M-1”Fatty Livers and the Deep Pockets”はちょっとした変化球、めっちゃポップパンク。リフの感じとかがこれまでの彼らにはない雰囲気で、どことなくMain Line 10とかHeroes For Hireとかを思い出しました。前作以降の彼らをまーったく知らなかったから、これにはちょっとビックリ。
ただ他にもダウナーなイントロからアルペジオ交じりで疾走しているM-5"Last Man Standing"や、リフとコーラスがどちらもエモーショナルなM-7"Side Effects"があるあたりを見ると、どうやら今作は色々なスタイルを意識的に取り入れているようですね。元々メロディの良さとコーラスであれこれできるバンドっぽかったし、意外性こそあれど違和感はないというのが正直な感想です。
もちろんM-2"In This Case"、M-3"How It Feels"みたいな重たくウネり倒すリフも相変わらず健在です。相当タイトな2ビートの上にこのリフが来ると、もはや獣みたいな生き物にすら感じます。”Reason To Believe”の頃のPennywiseをモダンにした感じって言えば伝わるのかな。もっとああいうスタイルのバンド増えてもいいのにと前々から思っていたんだけど、そのお手本とも言えるような素晴らしさです。
（紹介するタイミング逃したけどこれもまたいい曲なんだ）
ということでこれまでのタフなスタイルは残したまま、そうじゃない部分がキモな曲も出てきた、間違いなく素晴らしい1枚でした。上でも書いたけど、Pennywiseの”Reason To Believe"をモダンにしたような垢ぬけっぷりは一聴の価値ありです。それにしても全く情報がなかった前作からの5年間で何があったのか、気になるなあ。笑
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