2014年4月15日火曜日

【考察】Attack Attack!の"Stick Stickly"のMVはなぜダサイのか(前編)【冗談】


昨年解散したAttack Attack!。彼らはエレクトロを大胆に取り入れた、チャラいスクリーモで時代の流れを作ったバンドとも言えます。しかしメンバーの入れ替えが多く、最後まで不安定な状態のまま昨年解散。解散時の曲がチューニングをぐっと下げて、かなりハードコアっぽくなってて好きだったんだけどなあ。


で、初期の彼らと言えば楽曲面でのインパクトももちろん大きいのだけど、大きなガニ股をしてのブレイクダウンは視覚的にも絶大なインパクトを与えていました。あまりのインパクトに、"Crab(カニ)core"っていう名詞もあるくらい。彼らの代表曲"Stick Stickly"のPVを見ると、その様子がわかります。そしてこのPVはまた、色んな意味で面白いPVでもあります。実際に見てみましょう。



いろんな感想があると思います。笑
今日はこのMVがどうしてここまでダサイのか、考えてみます。予め断っておきますが、僕は別にAttack Attack!が嫌いではありません。コピバンを組んでサークルのライブでガニ股でブレイクダウンするくらいには彼らのファンです。



では、考察開始。
①イントロ(0:00~0:36)
MVはまず、フィードバックとともに椅子に座った女性がアップで映し出され、始まります。そして、場面は草原の中の小さな家へと展開。この家と女性にはどういう関係があるのか、思わせぶりな始め方を思いきや…スクリームと共に、先ほどの草原の中でバンドがフルスロットルで演奏開始。突然のガニ股&ヘドバン。ちょくちょく女性と男性のカット、早回しで小屋の内側の映像が流れるけれど、この時点では何がなんだかよくわかりません。女性がカメラ目線になったのをきっかけに、曲はサビへ。


ちなみにこのシーン、よーく見たらシンセとボーカルが同一人物なのがわかるはず。もしや…


………分身?


ではなく彼らはこのアルバムリリースからPV撮影までの間に、スクリームボーカルのAustin(現Of Mice & Men)が脱退し、この時期からシンセのCeleb(現Beartooth)がスクリームを担当するようになったことから、こんな風に。だからこのPVでは全員が揃って演奏するカットがありません。
(※後日注:改めて確認してみたところ、MVでスクリームをしているのは一時期在籍していたNick Barhamのよう。それにしても全員で演奏するシーンが無いのは不思議)


②サビ(0:37~0:59)
サビは、メンバーの演奏風景がメインに進行していきます。女の人は建物の中へ。メンバーも建物の中と外を行ったり来たり。しかしこれといった展開はなし。曲はギターの不協和音と\Foo!/を合図に、ギターを頭上に掲げるアクション、そしてブレイクへ。



③ブレイクダウンその1(0:59~1:14)
このパートも演奏が中心。絶えず繰り出されるガニ股ヘドバンはジャンプも混ざりとんでもない方向へ。女の人はまた建物の外にいて、建物に向かって歩んで行きます。演奏がぱっと止んだタイミングで、建物に入った女性が横に振り返る…




④ブレイクダウンその2(1:14~1:45)
演奏が再開する、その冒頭に女の人の絶叫するシーンがワンカット…何があった!どうなる女の人!演奏シーンではここでついにCrub(カニ)のようなポーズが炸裂!やはりいつ見てもお世辞にもかっこいいとは言えない!ちなみにこの頃から演奏シーンに細かな逆再生が混じり、女の人のカットもここまでで出てきたものが出てくるように。


それとこの演奏シーンではもう1つ、ボーカルとベースがステップを踏むんだけど、明らかにボーカルのCerebだけステップが重たい!そんなボテボテしたステップ初めて見たぞ!曲はここから、ここまでのダサさが嘘みたいにきれいなピアノの旋律とともに次の展開へ…


とまだ曲の途中ですが、長くなりそうなので続きはまた次回。どうなる女の人!どうなる演奏シーン!

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