2014年6月27日金曜日

【Disk Review】Rufio "Perhaps, I Suppose..."(2001)

たまには僕の大好きなアルバムのレビューでもやろうと思います。このアルバムは媒体が媒体ならすり切れるくらい聴いた一枚。

Rufio "Perhaps, I Suppose..."(2001)
Rate 4.75/5.00




カリフォルニアのランチョ・クガモンガという町の高速メロディックバンド、Rufioのデビューアルバム。レーベルはQuietdriveやCopelandも所属していたMilitia。

彼らの特徴はテクニカルなリフとメロディックの範疇ではあるもののかなり疾走感のあるリズム、それと少しこもってナヨっとした声のボーカル。ボーカルはよくNew Found Gloryに似てるって評される。ちょっとNFGよりは声がこもっているけれど、結構似ているんじゃないかな。

このアルバムなんといっても前半4曲の畳み掛け方がたまらないです。勢いのあるアルバムって前半のほうにとんでもないキラーチューンがバシバシ入っていることが多いですけど、このアルバムの4曲目までの流れがずば抜けてカッコいい。フィードバックからテクニカルな刻みのリフで始まる名曲のM-1"Above Me"、ちょっと切ないベースのフレーズから始まる、疾走感に少し影のあるM-2"Still"、一転して温もりのある展開のM-3"One Slowdance"、基本的には軽快なリズムにテクニカルなフレーズをのせることで疾走感を出しながら、最後は倍テンとツインリードでまとめるM-4"In My Eyes"。この4曲を何度リピートしたことか…



(In My EyesはTonight Aliveのカバーがあるみたいですね)

個人的にはどの曲もおすすめするのだけど、あえておすすめをするならばM-6"Dipshit"、M-10"Road To Recovery"、M-12"Selfishness"ですね。いかんせん金太郎飴に近い形でテクニカルなリフに疾走感ある曲が続くので、少し単調に思う人もいるかもしれませんが、どれもパンチあるものぞろいなのでそこまで気にならないと思います。

NFGが好きでよりテクニカル、もしくはスピードのある路線が気になる人にはかなりおすすめできます。あとは演奏に反してボーカルがとてもナヨっとしていて、それがかなり青臭さを醸し出しているので、やかましいGet Up Kidsみたいなバンドを探している人も聴いてみたら結構ハマるんじゃないかと。

バンドは07年に解散後、10年に復活して1枚アルバムをリリースして、来日なんかもしていたみたいですが、12年に再び解散してしまったようです。解散後のメンバーの動向としてわかっているものは、ボーカルのScottがMercy Streetというバンドを立ち上げて一時期活動していたのと、ロシアのVoid Zero Messというバンドのプロデュースをして1曲ゲストで歌った、くらいのもので、他のメンバーは今何よりをしているのかさっぱりわからず…

本当に大好きだし、高速メロディックの中で1つの流れを作った偉大なバンドでもあるので、またいつの日にか再結成して来日してくれないかなあなんて思っています。

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