2015年7月15日水曜日
【考察】海!空!Parkway DriveのMVはなぜ楽しそうなのか。その①
9月に新作をリリースするオーストラリアのメタルコア、Parkway Drive。来日が1度だけ、かつかなり昔だったこともあって日本だと思ったより知名度が高くない彼らだけど、海外のツアーやフェスでは軒並み大規模の会場を埋め尽くすほどの人気を誇るバンドです。
そんな彼らに日本で触れることのできる数少ない手法といえばMV。彼らのMVはメタルコア、というかメタルという括りにしては珍しく、メンバーがなんだか楽しそうにしているものが多くあります。そこで、なぜ彼らのMVは楽しそうなのか、少しまとめてみることにしました。ポイントごとに整理していきましょう。
ちなみに一応書いておきますが、僕はPWDの大ファンです。今までで一番心に残るライブは?と聞かれたら、間違いなくイギリスでみた彼らと答えます。
楽しそうポイント①:とにかく本気でアウトドアをしている
最初の楽しそうなポイントは何と言ってもこれです。「Karma」ではサーフィンを、最近公開された「Vice Grip」ではスカイダイビングをする彼らを見ることができます。その本気度がすごい。
「Karma」に関しては出だしから超快晴のビーチでの演奏シーン。暗い色合いを多用するバンドが周囲には多い中、このMVの鮮やかさはかなり異質と言えるでしょう。ビートダウン以降のサーフィンも本当に楽しそうです。途中テンションの上がりすぎたベースが、楽器を投げたあとエアベースをするという荒技を繰り出しているけれど、そのくらい楽しいということでしょう。
彼らはブリスベン近郊、Byron Bayという海沿いの町の出身。もともとサーフィンが大好きなメンバーが大半みたいなので、好きなこと思いっきりやっちゃう?というノリでこうしたMVを作っただろうことは想像にたやすいですね。そういった流れをよしとするバンドも、ビデオを実際に作るレーベルも、どちらも最高です。
ちなみにKarmaのMV、彼ら曰く完璧な波を追い求めて5ヶ月くらい待ったそうです。そこまでやるか、と思わないこともないけど、実際彼らの大好きなビーチや海、空の魅力は十二分に伝わってきますよね。
Vice GripのMVからも、なぜスカイダイビングを選んだのはわかりませんが彼らの本気度が伺えます。ビデオを見ていると、彼らがインストラクターなしでスカイダイビングをしているのを確認できると思います。これが案外大変なこと。というのもインストラクターなしのグループでダイビングをする際には、国際的なライセンスを要求されるみたいなのです。
(【参考】特定非営利活動法人スカイダイブ藤岡 : Skydiving Licence [スカイダイビングのライセンスについて])
実際に彼らもライセンス取得のために1週間かけてトレーニングをしていたようです。ちなみにライセンスの取得には25回以上のスカイダイビングの経験と、2人以上のグループジャンプの経験が必要な上、パラシュートをたたむなど装備的な知識も要求されるそう。それを1週間でとなるとかなりハードだったんじゃないかと思います。
ちなみに撮影本番は5回フライトをしたみたいです。ここまでアウトドアに本気で取り組む姿勢を見せられてしまうともはや尊敬の一言につきますね。
長くなりそうなので続きは次回!
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