【Disk Review】 Destroy The Line "War" (2017)

00年代も高速メロディックも好きな人へ。

Destroy The Line "War" (2017)

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フロリダのメロディックハードコア、Destroy The LineのEPです。リリースはBird Attack Records。

恥ずかしながらBird Attackのオフィシャルが「リリースするぜ～」って言い出すまで知らなかった彼ら。スラッシーなリフとスクリーム交じりなメロディーラインの応酬がキマってます。リフがどことなくThriceとかKillswitch Engageっぽいかな。あるいはちょっとテンポとチューニングを落としたStraightlineって感じ。

2015年結成とかなりキャリアは短いけれど、それにしては背景にありそうな音楽が少し前のバンドっぽいと思ったら、皆昔からバンドを続けている人たちみたいですね。上で出したバンドたちとあんまり世代は変わらないのも、少なからず彼らのスタイルに影響を与えているのだと思います。

M-3 "Trenches"なんかはまさにそんな彼らの真骨頂的な感じになってます。イントロの「あの時代のそれっぽい感」は最近の高速メロディック界隈のトレンドと逆行するものだけど、「あの時代のそれっぽい感」あるバンドも大好きな自分としてはガッツポーズが止まりませんでした。

ただこういう起伏のあるメタリックなリフ、リズムでプレイするバンドは個人的に大好きだけど、ちょっと展開が単調すぎるかな。音もなんかこもってる感じがあるし。現行高速メロディックのスタンダードとなりつつあるものに真っ向から対立するスタイルは間違いなく面白いので、次の音源を楽しみにしていようと思います。