2017年9月21日木曜日

【Disk Review】Ken Sent Me "Be Nice Or Go Away"(2017)

キャッチーで超高速!

Ken Sent Me "Be Nice Or Go Away"(2017)



ドイツの高速メロディック、Ken Sent Meのアルバムです。このバンドは前にレビューを書いたHonolulu Breakdownレビューのメンバーの数人がやっている別プロジェクトみたいですね。レーベルもHonolulu Breakdownと同じ、Less Talk, More Recordsでした。このレーベル、名前の通りヨーロッパのPropagandhiライクなメロディックバンドが多数所属していて面白いレーベルですよ。(カナダのHate It Tooもいる)

スタイルとしてはメンバーがメンバーだけに、やはりHonolulu Breakdownに近いと思います。ボーカルのざらついた質感、無駄をギリギリまで削ぎ落したウネリのある展開はさすがの一言。


そして古き良きポップパンク/メロディックパンクに通ずるテイストが入っていて、どこか懐かしい感じもあります。オープニングのM-1"Straight To Words"からまさにそうなんだけど、超高速な展開の中にキャッチーなメロディやリフがてんこ盛りで聴きやすいんですよね。メインのバンドがもっと無骨で渋いメロディック路線だから、その反動でこうした明るいテイストのバンドをやろう、的なコンセプトなのかな。




M-3"Our Own Praises"、M-8"Modern Slavery"のようなミドルテンポで始まる曲になると、キャッチーな部分がより強くなります。おそらく90年代をリアルタイムで経ているメンバーだけに、聴き手の琴線へのアプローチ方法がとてもクラシックなのがたまらないですね。まあどの曲も我慢できなくなったかのように最後爆速なんだけど…笑

Honolulu Breakdownはもちろん、こないだ紹介したMedi Crunchしかり、Propagandhi直系なバンドが好きならチェックしておいて間違いない1枚だと思います。

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