2017年9月9日土曜日

【Disk Review】Adversity "Figure Out" (2016)

重厚かつ哀愁!

Adversity "Figure Out" (2016)






フランスはリヨンの高速メロディック、AdversityのEPです。フランス、ドイツを拠点とするKrod Recordsというレーベルからのリリース。

メンバーは元々Bigblastという男女ツインボーカルのバンドで活動していたようで、そこから女性ボーカルが抜けてAdversityになっているみたいですね。男性ボーカルの彼がこのバンドではメインボーカルになっています。


スタイルも前バンドと大きく差があるわけではなく、ハードコアからの影響も感じさせるタフでダイナミックな楽器陣と、Rise AgainstのTimみたいな男らしく甘いボーカルが上手いこと組み合わさっている印象です。M-5”Home”みたいな高速メロディックマニアホイホイスタイルのリフをフィーチャーした曲もあるけど、重ための音で速い中でも縦を細かく刻むリフが主体。Bash Brothersやその所属レーベルのThousand Islands Records系のバンドと通ずるところがありますね。



そんなスタイルなのでとにかくゴリゴリの力押しで来るのかと思いきや、意外とメロディの良さとコードワークで勝負するパートもあるんですよね。M-1”Living Now”やM-2"Moving On"の後半なんかがそうで、鮮烈なコードとボーカルメインで哀愁漂わせる感じがばっちりハマってます。こういうのはよほど自信がないとできない気がする。

重ための音で駆け抜ける高速メロディックのバンドが多い印象の昨今、その流れの中で必ずチェックしておくべきバンドだと思います。次の音源も楽しみ!
 

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