この日は観光日。毎度のごとく下調べもせず、とりあえず街をぶらつくことにしていた。
まずは鹿児島といえばの名所、桜島へ向かう。路面電車で桜島行きの船が出る港まで行って、そこから船で15分。市内から船ですぐ行けることは知っていたけど、15分に1本みたいな密度で船便があるらしい。しかも24時間運行。この日は月曜日で人もまばらだったからその必要性がわからなかったけど、観光シーズンになると成り立つんだろうか。
桜島に降り立った後は観光ルートを回るバスに乗り込んだ。鳥居が火山灰に埋まっている有名なところにも足を伸ばしたかったけれど、それをやるには時間が足りなさそうってことで展望台まで行って帰ってくるおてごろルート。途中いくつか見晴らしのいいところとか、長渕剛の桜島コンサートのモニュメントに寄ったりしながら、30分くらいで展望台に着いた。
展望台から眺める鹿児島市内が思ったよりコンパクトに見えたのは意外だった。東京みたいにバカみたいな高さのビルがないから、全体がよく見えるっていうのもあるのかな。そして反対側は噴火なのか雲なのか、わからないけど何も見えなかった。笑
1時間のバス観光を終えて、市内に戻った頃には13時。下調べをしていないからどこに行きたいとかはないし、とりあえず鹿児島といえば島津家でしょってことで、島津家の別邸である仙厳園に足を伸ばすことに。別邸なだけあって、街からは少し離れた海辺にあるこの史跡、桜島と錦江湾を借景にした庭園が立派だった。仙厳園みたいな大胆に借景を用いた庭園に行くのは初めてだったけど、人の造ったものに自然のものを組み合わせると、当然ながら途端にスケールが大きくなるのにビックリした。近くに自然があるからこそ許される表現、贅沢だなあ。
仙厳園の横には集成館という、平たく言えば幕末の薩摩の近代化に貢献した工場もあって、紡績機やら大きな機関みたいなのが展示されていた。もっと平たく言うと、「外国に日本やられちゃいそうじゃん、うち(薩摩)中国近いからぜったいあいつら来るじゃん、ちょっと軍備とか産業とか強くしとこ」みたいな考えで、国じゃなくて薩摩がものすごく頑張ったこの事業…やることの規模が大きすぎる。笑 何年か前に訪れた萩もそうだったけど、幕末の時代に外敵の脅威に対し、国に頼らず自らを強くしていくことの覚悟のすごさを改めて感じた。
改めて市内に戻ったらもう夕方。もう大体観光にも飽きてきていたし、宿に戻ってのんびりしようと思っていたけど、最後にもう一つ寄り道。名物のかき氷「白熊」を食べに行った。
白熊は練乳がたくさんかかった巨大なかき氷。市内の天文館ってところにある「むじゃき」ってお店の白熊が有名で(水曜どうでしょう的な意味で)、かれこれ10年くらい、いつか食べてみたいものの一つだった。
むじゃきは白熊御殿みたいな店構えをしていた。笑 まああれだけ有名だったらそりゃ白熊御殿にもなるか…なんて思いながら、レギュラーサイズの白熊を注文。そしたらこれがものすごい大きさで、出てきた瞬間のやってしまった感が半端なかった。ただ実際に食べてみると、いろんなフルーツやグミが散りばめられていて、案外すんなり完食。練乳のかき氷に飽きたらフルーツ…みたいな感じで、飽きずに食べられるんだね。そのあとしっかりお腹痛くなったけど。笑
翌日からは再び移動再開。洗濯もしたいし、そもそも前2日の疲れがまったく抜けてなかったので、後は宿でのんびりして過ごした。ものすごい適当に観光したけど、行きたいところと食べたいものにはありつけたし、いい日だったなあ。
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