2017年7月1日土曜日

【Disk Review】Bash Brothers "Life Lessons" (2017)

北欧からのカウンターアタック!


Bash Brothers "Life Lessons" (2017)


スウェーデンのエークシェーという街の高速メロディックパンク、Bash Brothersがリリースしたアルバムです。レーベルではケベックのThousand Islands RecordsLess Talk, More Recordsから出ているみたいですね。日本でもディストロがあったので、CDを持ってる方もいらっしゃると思います。(僕もです)

今作ではM-4、5でPMXのJohnがfeatしているんですが、彼がアルバムのミックスとマスタリングを担当したようです。こないだFacebookで仕事を探していたので、気になった人は連絡してみたらいいと思います。

という余談はさておきこのアルバム。Atlas Losing Grip、Much The Same、No Fun At Allあたりの高速メロディックのエキスを主体にして、ところどころで現行シーンの流れを汲むようなテクニカルパートを絡めた曲が最初から最後までずらっと並んでいます。



彼らは今ベースがいないのだけど、そこをリズムのバリエーションと迫力でカバーできていますね。M-1"Falling Down"、M-6”Life Lessons”の高速パートの合間で出てくるハードコアライクな刻みや、随所で使われているミュートを駆使したダイナミックなキメなど、速いテンポの中でリズムにアクセントをつけるのが上手い。メンバーのフェイバリットには出ていないけれど、ハードコア好きなんだろうなあ。



かと思えばM-5"Keeping Me Awake"ではいきなりコーラスオンリーでサビになだれ込むみたいなこともやっているし、メンバーが相当クレバーなんでしょうね。その中で唯一熱量を前面に押し出しているのがボーカル。Pennywiseにも似たちょっと勢い任せな歌い方が、クレバーな雰囲気のあるバンドの中ではいいアクセントになっていると思います。

今年ここまでの高速メロディック系のバンドの中では、リズムを効かせて体を動かす方面のスタイルを取り込んでいる点でかなり異質ですが、内容は文句なしにカッコいい1枚です。まだ聞けていない方は早めにチェックをオススメします。

 

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