Trash Boat "Crown Shyness" (2018)
イングランド、ロンドン郊外のSaint Albans出身ポップパンク、Trash Boatの2ndです。リリースはHopeless Records。
彼らは同郷のビッグネームNeck Deepライクなポップパンクと、ポストハードコア特有の緊迫感をがっちりクロスオーバーさせるスタイルが特徴的。ポップパンクがエモやハードコアとクロスオーバーして、そのあとシューゲイズ方面に振り切れるバンドが出てきた…くらいまでをなんとなく知っていただけの自分としては、かなり新鮮です。(追えてないだけで多いのかな)
特に今作はシンプルにポップパンク「らしい」キレの良さは控えめで、ここ数作のSilversteinにも通ずるようなM-5"Controlled Burn"など、リフとリズムのタフさが光る曲が多いです。続くM-6"Don't Open Your Eyes"もそうだけど、Silversteinからの影響は全体を通してかなり大きいように感じるなあ。部分部分だけを抽出すると「これがポップパンク?」となるような場面も沢山あるんだけど、メロディやリズムワークの妙でポップパンクから完全には離れない、その絶妙なバランス感覚はすごいものがあると思います。
バランス感覚の良さが表れていると感じるのはM-3"Nothing New"もそう。どちらかと言えば「らしさ」を前面に出す曲において、ポストハードコアの醍醐味である、感情の起伏をダイレクトに反映した急激なテンションアップをスクリームとクリーンの明確な使い分けで表現する様は圧巻です。
余談だけど、ブログのタグで追いかけると、大手レーベルに所属するこの手のバンドを扱うのは3年以上ぶりだそう…。そのくらい流行りのバンドをチェックしてなかったジャンルだけど、久しぶりに聞いたらやっぱりワクワクしたし、また少しずつメロディック以外にも目を向けていけたらいいなあと思います。
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