2015年5月11日月曜日

FACTと自分。 その3


3回目です。自分とFACTの思い出は前回までで一通り書いたので、それ以外のところで彼らについて思っていたところを書いておしまいにします。

FACTは前述の通り、自分にとってパンク、メタル、ハードコアとさまざまなジャンルへの入り口となってくれたバンドだった。彼らのセルフタイトルを聞いた時に受けた衝撃はおそらく一生忘れないと思う。あのアルバムに出会わなければその後さまざまな音楽に興味を持つこともなかっただろうし、こんなブログなんてやっていなかったと断言できる。

今のバンドに誘ってくれたドラマーの先輩と初めて話した時の話題は、FACTの"Purple Eyes"だった。その人はギターもムチャクチャ弾ける人で、"Purple Eyes"を弾いている人、というのが自分の第一印象だったから。そこからその先輩と今のボーカルと色々なバンドをコピーしているうちに、気づけば自分たちで曲を作って外に出るようになり今に至っている。これもFACTに出会わなければ起こらなかった出来事だろう。

こんなことを考えるきっかけは、皮肉にもFACTが解散するという話を聞いたから。解散のニュースを聞いて、ニュース記事的な感じで少し文章を書き始めたら、書きたい思いがたくさんありすぎてニュースどころではなくなってしまったのだ。リアルタイムで聴かなくなって久しいバンドなだけに、自分でもびっくりした。文章を書いていくと、もう忘れかけてたことどんどん思い出されてなんだか感傷的な気分になっていく。ふと昔の彼女のことを思い出して、そこから芋づる式にエモくなるアレと同じ感覚。

そうやって感情に浸る中で、彼らが思い出や今の自分を形作っているものに絶大な影響を与えていたのを理解した。そのことに少しでもいいから感謝を伝えたいと思い、長々と記事を書いたのがこのシリーズ。プロモーションの手法や海外バンドを日本に呼ぶ姿勢のかっこよさなど、書くとまとまるものもまとまらないのであえて触れなかったところも多い。今までここに書いてきたことは自分が感じていたことのほんの一部だ。

こんな記事を書いたところで本人たちにその感謝が届くわけがないのはわかりきっていること。最後に1度でいいから、直接ライブハウスで感謝を伝えられたらといいな。

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