2016年3月20日日曜日

【Disk Review】SARABIX "Comunión" (2015)

どこをどう切り取っても変態。

SARABIX "Comunión"(2015)
Rate 4.57 / 5.00






スペインのメロディックパンク、SARABIXが昨年末リリースしたアルバムです。このアルバムがリリースされたときにどうしてもジャケットの少年が気になって仕方なかった…笑 アルバムのジャケットってそのバンドの音楽性や雰囲気を知りうる重要な要素の一つになるものだけど、それがこれって...みたいなところのインパクトから入ったバンドでした。

その中身は、ジャケットどころの騒ぎじゃないド変態メロディック。一応メロディックをベースにした曲が多いんだけれど、随所にそれだけでは片付けられないハードコアライクな突進じみた刻みパートやら、東欧のハードコアを漁ってるとたまに出てくるどす黒い感じのダミ声やら、とにかくなんでもあり。前の記事のHonolulu Breakdownはキメのフレーズや展開にプログレッシブさがあったけれど、こちらは曲を構成するバックグラウンドの入れ方が超プログレッシブだなあと。

ただそれが聞いていて苦になるのではなく面白いと感じられるのは、全編を通じて感情をむき出しにしたようなギリギリのメロディーを歌い上げるボーカルがいるからこそだと思います。しかもポルトガル語?だから余計にギラギラしているんですよね。演奏陣が結構冷酷なサウンドメイキングで上に書いたようなことをやっているから、このぐらい強烈なメロディーを歌うシンガーでないとバンド自体が成り立たないのかも。


それが顕著だなあと思うのがM-6"La del Árbol"(もはやなんて読むのかよくわからない)。出だしから縦をしっかり強調しているフレーズが多くて、かなり暗くて重い曲なんだけどその分異様にメロディーが聴き手に突き刺さるというか。曲の後半になると演奏陣がテンション上がって、ただならぬ熱量を発するに至るといった一連の流れが最高です。アルバム屈指のキラーチューン。

タッピング込みで疾走したりするパートもあってその使い方がKill The President!なんかに近いから、KTP!はもちろん南米メロディックが好きな人にもおすすめできます。

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