皆さん中米のコスタリカという国をご存知でしょうか。コーヒーが有名なのと、水曜どうでしょう(テレビ番組)が好きな人なら、幻の鳥ケツァールを撮影しに行ったあの国、純粋人生コスタリカ、くらいのイメージはあるかもしれませんね。
実はこのコスタリカ、近年メロディック系のバンドが増えてきていて、中米屈指のメロディック大国になりつつあります。探すと結構いろんなバンドが出てくるんです。ということで久しぶりにまとめ記事的な感じでバンドをいろいろ紹介しようと思います。
まずは首都サンホセのメロディックハードコア、Overseas。2012年結成の彼らは、初期はMajor Leagueなど10年代初頭のポップパンク~メロディックハードコアの影響を受けたスタイルだったみたいで、デビューアルバムではSuch GoldのBenがFeatしていたりもします。後述のバンドにはこのころの彼らから大きく影響を受けたであろうバンドがいくつか存在しているだけに、コスタリカのこの手のバンドの草分け的な存在と思われます。
最近はThe Flatlinersみたいな渋さも持ち合わせた曲をプレイするみたいで、それはそれでカッコいいです。
・Carrusel
首都サンホセの高速メロディック、Carrusel。去年、今年と2枚のEPをリリースしていて、最新作のほうの"Posterity Now!"はおなじみMelodic Punk Styleからもリリースされています。少しごつごつしたサウンドで光る独特のコードワーク、パンクロック譲りの哀愁漂うメロディ、ほぼ全曲に盛り込まれたシンガロングが強烈です。
・Cero Absoluto
サンホセ近郊のカルタゴという街のメロディックパンクバンド。母国語メロディックだけどメロディ、演奏共にものすごいクセがあるわけではなく、比較的聴きやすいバンドに入ると思います。メキシコLast One Standingのアクを薄くしたらこういう感じになるかな。
・Crouch
こちらはサンホセのメロディックパンクバンド。コスタリカメロディックパンクの系統として、シンプルな展開で独特のコードを鳴らすバンドが多くて、彼らもその流れの上にいると思われます。今年初めて音源をリリースした若いバンドみたいだから、これからが楽しみです。
・Golpe Bajo
Golpe BajoはOverseasからの影響を色濃く受けたメロディックパンク。こちらも昨年結成と若いバンドで、昨年にOverseasのメンバーも参加した曲を含むEPを、今年は2曲入りのシングルのリリースがあるようです。今年リリースのシングルは随分と垢ぬけた仕上がりになっていたので、今後ポストOverseas的な存在になるかもしれません。今年の夏にはCarruselと共にFour Year Strongのツアーサポートもしたみたい。
・Indeleble
このバンド、ほとんど情報がありません。Cero Absoluto、Crouch等とも一緒にライブをしていて、あとはSigo AquiというコスタリカのハードコアバンドのアルバムにメンバーがFeatで参加しているみたいなんだけど…Our Darkest Daysライクのメタリックなメロディックをプレイするバンドなので、ちょっと気になる存在です。
・Rey en Ruinas
母国語で歌われるクセのあるメロディが中南米らしい、サンホセのメロディックバンドです。曲自体は硬派で、ブラジルのStatues On Fireとかに近いんじゃないでしょうか。個人的にはかなり好きなタイプのバンドだから、もっといろいろ知りたいと思ったんだけど、こちらもIndeleble同様ほとんど情報がないのが悲しいところ。
ということでコスタリカメロディックの紹介は以上です。個人的には今回メロディックにジャンルを限定して7バンドを紹介したけれど、そのほかにもハードコア、ポストハードコアのバンドも見つけていて、思ったよりもバンドの層が厚そうなのにびっくりしました。しかも若いバンドが多いから、ひょっとすると数年後大化けするバンドがいくつか出てくるかも…?ということで、このコスタリカシーン、引き続きチェックしていこうと思います。
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