The Red Jumpsuit Apparatus "4"(2014)
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ベテランのポストハードコアバンド、The Red Jumpsuit Apparatusの4th。このアルバムは彼らのオフィシャル(http://www.redjumpsuit.com/)から、過去作とデモ音源もセットになってフリーでダウンロード可能。
個人的に彼らには1stの"Don't You Fake It"のイメージが強くて、シリアスなポップパンクをベースにスクリームを乗せている印象があったのだけど、どうやら2nd以降はあれこれと方針転換をしていたみたいです。
まず一番びっくりしたのがM-1の"Grim2.0"。8分超とこのアルバムの中で最長の1曲。ゆったりと、それでいて少しずつ情熱的になって行く展開にふうって引き込まれます。後半は倍テンも出てきてハードコアっぽいアグレッシブさも。
全体的には、超ポップで攻撃的なリフの曲と、昔から彼らが得意なシリアスなチューンがいい感じのバランスで入っています。それで思ったのは、なんかHoobastankに曲調似てきたなあってこと。もともとそこまでギター弾き倒すイメージは無かったんだけど、今回速いフレーズが多く出てくるようになっていることもだし、ボーカルのメロディー、ハモりの入れ方もかなりフーバスっぽいと思いました。M-10"I Know, Right?"とか。あとは初期の頃に比べたら全体的にテンポがすごい上がってるから、彼ら独特のシリアスさもちょっと軽く感じてしまうこともあるかもしれません。
"Don't You Fake It"の重みを持ったシリアスさ、ポップさが好きだった僕としては、うーんと思ってしまうところもあります。ですが長い活動の中で、音楽性が変化することは避けて通れないことをふまえると、バンドの今を目一杯表現できている良作なのではないでしょうか。作品を経るごとに大人しくなるバンドが多い中で、アグレッシブなリフやボーカルを以前よりも惜しげも無く表現に組み込めるのは、すごいことだと思います。
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