2015年12月27日日曜日

【Disk Review】Miss May I "Deathless"(2015)

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Miss May I "Deathless"(2015)
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メタルコア、Miss May Iの5thです。一時期流行のポストハードコアとかメタルコアをよく聴いていた時期があったんですが、そのころから変わらず聴いてるバンド。ただその当時のキワモノ感あるデスコア路線よりは、王道のメタルコアをプレイする今のほうが好きです。

前作"Rise Of The Lion"はカラッとした音で王道なリフをフィーチャーする感じで、それはそれで個人的にかなり好きだったんですが、今回はアルバム全体の音作りが全く違いますね。重心がグッと低くなり生々しさが出てきた感じ。その分前作は少しパンチのなかった刻みのパートの迫力が増し、重戦車のような破壊力があります。ギターワークのメロディックさも磨きがかかって、以前のデスコアチックな勢いとは違う、もっと正統派なスタイルの演奏で他を圧倒する迫力を帯びてきましたね。

スクリーマーとクリーンで分業のツインボーカルも相変わらずのチームワークです。特にスクリームの感情的な面がグッと出てくるようになったことで、元々彼らの武器だったリフやダークな雰囲気もより説得力を得ていると思います。スクリーム1つで全てをがらっと変える事ができるのはさすが。初期の頃は正直言って「なんかキャーキャーしてる...」くらいの印象だったので、その点めちゃくちゃカッコよくなった。



これまでのスタイルを踏襲するM-1"I.H.E"やメロディーと不協和音ブレイクの対比が美しいM-4"Deathless"、叙情的なフレーズから始まるM-8"Empty Promisses"など正統派メタルコアの良曲が揃う今作。その中でM-7"Turn Back The Time"が異彩を放っているのも面白いところです。




5枚目になると曲にふれ幅が出てくるのはある種当然だけど、ミクスチャーっぽいリフをフィーチャーしたこの曲。普段とはちょっと違った毛色のフレーズの取り込み方が上手いので、聴いていてあれ?ってならない感じはさすが。もしかしたらこういうグルーヴィーな路線に進むのも面白いかもしれないですね。

作を重ねるごとにハードな路線からは離れるバンドが多い中、過去最高にメタルコアしてる素晴らしい1枚。おすすめです。

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