二日目は泊まってみたかった場所へ。
この日は白川郷泊。高山と同様にいっつも通過点的な感じでささっと観光していたから、じっくりと観て回りたいと思っていた場所。
ただ朝から行ってもどうしようもないかなって気がしたので、午前中は高山の街をもう一度ぶらついた。向かったのは高山陣屋。昔の代官所がそのまま残っている唯一の場所だそう(知らなかった)。
中には時代劇の悪い人を裁くシーンでよく出る白洲、役人の居住空間としての機能がそのまま残っていた。一人で旅行に行くと城はよく上るけど、それとはまったく違う作り。戦うための建物ってよりは本当に生活の場の感が強かった。いずれにせよ江戸時代の雰囲気を知る貴重なスポット、面白かった。
そこからはバスで白川郷へ。バスセンター的なところでバスを降りて宿まで歩くことにしたのだけど、宿までがどんなに急いで歩いても徒歩30分。よく考えたら前日の宿も徒歩30分。今回はよく歩いている気がする。
宿に荷物を置いてから観光開始。そういえば入ったことがなかった合掌造りの住宅に入ってみた。住宅は屋根裏?のスペースが養蚕とかの作業場になっていて、昔からの器具があれこれ展示してあった。たぶん現代にも家が保存されているあたり、そんなに貧しい人の住居ってわけではないはずで、実際に使用人のためのスペースなんかもあったのだけど、さっきの高山陣屋とはまったく違った雰囲気のある場所だった。
途中集落のそばの温泉に寄ったりもしたけど、この日は結局夕暮れ時まで集落内をぶらぶらしていた。時間が遅くなるにつれて、うじゃうじゃいた観光客もどこかへ行って、だんだんと集落が素の姿に戻っていく。これまで白川郷は本当にただの観光地って認識しかなかったのだけど、この時間になると地元の人が道端で雑談していたり、子供が家に帰っていったり、きちんと生活が営まれている風景を見ることができた。これも1泊するから見られること。
夜は宿でのんびりしていた。この日の宿泊客はみんな外人さん。英語で何か楽しそうに話していたけど、疲れたしご飯食べてのんびりしてよ、とカップラーメンを作っていたら、びっくりすることが起こった。ダイニングで隣に座っていたのが、昨日高山の駅で話しかけてきた台湾人のおっちゃん。どうやら昨日高山で自分と別れたあと白川郷に来ていたみたい。お互いに思わず興奮してしまって、一気に意気投合。あれこれ話をしていたら日付が変わる直前にまでなっていた。
これまで2度訪れた場所でまだ知らなかったところを尋ねることができ、偶然の再開に驚いた2日目。今回の旅行も面白くなってきた。
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