2017年2月19日日曜日

【Disk Review】 Darko "Bonsai Mammoth"(2017)

ボンサイ!マンモス!

Darko "Bonsai Mammoth"(2017)





イギリスはロンドン近郊、サリーの高速メロディック、Darkoの1stフルです。昨年の来日は行った人も多いんじゃないでしょうか。かくいう僕も平和島に行きました。これまでリリースも多かったし、それなりに楽曲がある印象だけに、今回が初のフル作なのはちょっと意外な気がしますね。



そんな今作、かなり素晴らしいです。変幻自在、予測不可能な展開にさらに磨きがかかり、かつ一瞬の爆発力が桁違い。オープニングトラックの”Life Forms”の出だしからガッツポーズ必至です。

特に注目すべきはボーカル。過去作よりもぐっと聴き手に突き刺さるような個性の強さが印象的です。単純にスクリームの割合が増えているのと、がなるような感じで絞りだされるハイトーンはこれまでになかったスタイルじゃないでしょうか。ForusのMichealみたいに喉を痛めたりしなければいいけど…それを差し引いても、過去作より数段プログレッシブさを増した曲の中で強烈に存在感を発揮できるのはすごいことだと思います。


そしてかなりプログレッシブな曲だろうが、とっつきにくいと感じさせないバランス感覚もさすが。Forusみたいにテクニック一本で聴き手を黙らせるタイプじゃないんですよね。M-7"Hiraeth"のコミカルなリフワークや、随所で出てくるクリーントーンで憂いを帯びた疾走パートなど、自由奔放に見えて場面に応じてとにかく芸が細かい。そうした緻密さもカッコ良さの背景にはあるのだと思います。

まだ今年始まったばかりではありますが、高速メロディック好きにとっては年間ベストに入るのが確定でもおかしくないくらいの1枚。まだの人はぜひチェックしてみてください。

(CD単品で買っちゃったけどバンドルで頼めばよかったなあ)

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