2017年12月15日金曜日

一人旅日記2017夏 #1 5日目

すごいところへ。



亀山から危機一髪な脱出で京都にたどり着いた翌日の目的地は、次の日に備えてちょっと西に行こうってことで神戸。つまり一日関西で自由行動。そんなこともあって、この日は前から行ってみたいと思っていた高野山に行くことにした。

まずは京都から大阪に移動して、そこからは南海で高野山へ向かう。電車は30分くらいで街中を抜け、険しい山の中を進むようになった。実はこのあたりに親戚が住んでいて、前にも通ったことがあるから、どこか見覚えのある車窓。まさかこの年になって一人旅でまた来るとは。ちょっとエモくなっている間に、和歌山の橋本という駅に着いた。


するとここで前日につづいてアクシデント発生。本来であれば高野山までは山のふもとからケーブルカーで行くことができるんだけど、そのケーブルカーのふもとの駅に向かう途中の線路に倒木があるとかで、電車が動いていないらしい。まあ仕方ないやってことで、代行バスで高野山へ向かうことになった。普段なかなか乗ることのないケーブルカー、ちょっと楽しみだったのになあ。

ものすごい山道を走ること1時間、そしてケーブルカーの駅から路線バスに乗り換えて10分くらいすると、一気に街が現れた。俗世からかけ離れた場所なのはなんとなく理解していたけれど、まさかこんな山奥で一気に街が開けるだなんて。しかも、山奥なだけあって相当涼しい。なんだかすごいところに来てしまったらしい。

高野山ではおすすめルートみたいになっていた、奥の院から観光スタート。ここが高野山の信仰の中心で、弘法大師も祀られているらしい。杉の大木が整然と並ぶ荘厳な参道を抜けてお参り。出雲大社とか、前日の伊勢神宮もそうだけど、ああいった場所はスケールが日常からはかけ離れていて、背筋がピンと伸びる。




奥の院からは徒歩で金剛峯寺へ向かう。行きはバスで来たから少ししか歩かなかったけど、本来はもっと長い参道を一歩一歩踏みしめながら戻っていく。


険しい山道を越えた先にいきなり街が開けて、そこからこの雰囲気満点の参道を歩いてお参りするってなると感動がすごいんだろうなあ、なんて考えながら歩くこと30分、金剛峯寺に到着した。


金剛峯寺は目の前にバスの駐車場もあって、一気に観光地化された印象。それでもやっぱり荘厳で背筋が伸びる。中に入ると広間的なところでお坊さんが説教(?)をしていた。自分はその最終盤に来てしまったから話を聴くことはできなかったけれど、来た人全員にお茶とお菓子をふるまっているようで、それをありがたくいただいて少し休憩。



本当は大門とか他のスポットにも足を運びたかったところなんだけど、この日はたまたま出張で大阪に来ていた地元の友達と飲みに行こうって約束をしていたのもあって、泣く泣く大阪へ戻ることにした。

(君は…?)

帰りももちろん代行バス。発車までに時間があったから駅までのんびりしていたら、バスの運転手のおっちゃんと立ち話で盛り上がった。昔は林業に携わる人が沢山いたけれど、その数が減ってしまっているから今日みたいなことが起きてるんだ、っておっちゃんは言っていた。海外の安い木材が入ってきているのがその原因らしい。おっちゃんと話すまでは線路の倒木のことも、台風の翌日だからそんなこともあるよなーと思うくらいだったけれど、どうやら背景にはもっと色んな理由があるんだろうなと考えさせられてしまった。

おっちゃんの運転で橋本まで戻ってからは大阪まで元来た道を戻って、大阪駅のそばの去年も来た串カツ屋で友達と飲んでから宿へ向かった。この日飲んだ友達はかれこれ10年以上の付き合い。今でも地元でよく飲みに行くけど、大阪で飲むのはなんだか不思議な感覚だったな。

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