Belvedere "'Twas Hell Said Former Child"(2002)
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カナダが誇る高速メロディックの大御所、Belvedereの3rd。一応紹介しておくと、彼らは95年結成で、05年に一度解散。メンバーのうち2人は、This Is Standoff(これもまたかっちょいい)というバンドを結成して活動していたのだけど、こちらも12年に解散。そのタイミングでライブ活動に絞る形での復活を遂げ、現在に至るという経緯を持つバンドです。彼らが後続に与えた影響は大きく、先日レビューを書いたForusなんかも初期はモロBelvedereみたいな曲を演奏するバンドだったし、1stでは"The Bottom Line"のカバーを収録していたりします。
アルバムは序盤から最後までフルスロットルで駆け抜ける曲の連続。とにかくミドルテンポの曲がない。こんだけ速い曲ばかりだと普通は途中で飽きるところだけど、至る所で使われている大小さまざまなストップ&ゴーだったり、痛快なギターソロだったり、荒々しいボーカルと対称的にほのぼのしたコーラスワークだったり、次から次に色んな要素が出てくるからまったく飽きない。特に彼らのギターソロはメロディックに興味がない人でも、聴けば絶対にかっこ良さがわかるはず。ギター小僧を自負する人ならなおさら。僕は彼ら以上にギターソロを楽しそうに弾くバンドを知りません。
ただこれだけ紹介しておいてではあるけど、彼らの音源はもう全て廃盤になっていて、運良く中古でみつけても最低でも2000円くらいするのでなかなか入手しにくいのが現状
。でもbandcamp上であれば、彼らがリリースしたタイトル全てをひとまとめにした音源集が10ドルでダウンロードできるので、よほど現物にこだわりがあるとかで無い限りはそちらで入手することをおすすめします。来日公演は、5/26(月)渋谷Cycrone、27(火)Garret Udagawaの2本。この来日を逃してしまうと次があるかかなり怪しいようなので、曲を聴いてみてビビッと来た人は、何も考えずにライブに足を運んでみてはいかがでしょう。
それと今回、海外のバンドの来日をサポートする「Alive」というサービスによって彼らの来日が決定したんだけど、この「Alive」はなかなかおもしろいサービスなので、どこかで一度文章にしてみようかな。
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