2015年4月4日土曜日

ライブって無条件に何もかもが許される場所なのかな


前回のライブレポートでも触れた、ちょっと思ったことを書きます。中には「こいつ何言ってるんだ」と思う方もいるかもしれませんが、あくまで個人の見解なのであしからず。


先日のPunkspring。自分はライブレポートでも書いた通り体調も悪く、ほとんどは後ろでライブを観ていた。だけどRise Againstは個人的に思い入れのあるバンドだし、もう彼らが終わったら帰ってもいいなと思っていたから、覚悟を決めて少し前のほうでライブを観る事にした。

自分がいたのは前から2ブロック目。モッシュが起こるわけではないけどRise Againstが好きな人が沢山いるエリアで、シンガロングは起こる、そんな場所だろうと思いここを選んだ。実際ライブが始まってみればみんな曲似合わせて身体を揺らして楽しんでいるようだった。

今回この記事を書こうと思ったきっかけの出来事が起こったのは、大好きなある曲のイントロが鳴りはじめた頃。興奮した観客の手に持ってたジュースが、周囲に一気にぶちまけられ、自分を含めた数人にかかってしまった。自分は服とかばんにガッツリかけられただけでまだマシだったけど、よりジュースに近い所にいた女性は頭からジュースを被ったみたいで、すぐにその場を立ち去っていた。それなのにジュースをぶちまけた本人は一切周囲に謝る事もなくずっとライブを楽しんでいる。もう最悪。

自分はそのあと一言ごめんなさいとも言わないジュースの持ち主にイライラしながら、ジュースのにおいのキツい服を着て最後までライブを観、臭いなあと思いながら2時間をかけて家まで帰った。思い出も台無し。ただ頭からジュースを被った女性は、きっと楽しみにしていたであろうRise Againstを途中で諦めざるを得なかったわけで、仮に自分が彼女の立場だったら本当にやりきれない思いだったろうなと思う。

別にライブ中ジュースを飲むなとは言わない。でもそういう物を前のほうに持ち込むのならば最大限の注意を持って扱う必要があるはず。まして周囲にかけてしまったのであれば、一言でいいからその人に謝罪をするのがしかるべき対応ではないのかな。ライブ中は予期せぬ事がどんどん起こるけれども、=人に迷惑をかけても無条件に許される、ということではないと自分は認識している。

それに今回は人にかかっただけだけど、仮に前列で機材にかかっていたとしたら、最悪ライブが中断という事もありえる。その損害はちょっとやそっとじゃ済まないだろう。水を撒く人ってよくいるけど、そういった所まできちんと考えてるのかなあっていつも思ってしまう。

自分がモッシュピットやライブハウスが好きなのは、やってる事がムチャクチャでも、きちんと礼儀をわきまえている人によって構成された空間だからだと思う。よくモッシュをしている人同士が危ないぶつかり方をしたり、ピットの外にいる人に突っ込んでいったりする場面に遭遇する。そうした時、モッシュをしている彼らは皆、迷惑をかけてしまった人(ぶつかった相手、突っ込んでしまった相手など)への謝罪を欠かさない。靴ひもがほどけてしまった人を周囲の人がガードしてあげて、ひもを結び直した人がそれに感謝を伝えるような光景もそう。

もしも礼儀が守られない空間なのであれば、前のほうに行ってライブを楽しむなんてことは絶対にしたくない。たぶんそう思う人は多いだろうし、そうしたらライブは活気のないものになってしまうだろう。

自分が言うのも筋が違うとは思うけれど、ライブに行く人はそこが楽しい場所でありつづけられるよう、礼儀をわきまえた人であってほしいなと感じた、そんな出来事でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿