2015年4月8日水曜日

【Disk Review: Road To Warped 2015 #1】The Amity Affliction "Let TheOcean Take Me"(2014)

Road to Warped 2015、一撃目は久しぶりにメタルコアやります。

The Amity Affliction "Let The Ocean Take Me"(2014)
Rate 4.20/5.00



オーストラリアのメタルコアバンド、The Amity Afflictionの4thです。リリースは昨年の夏頃で、それ以降ツアーも精力的に回っているみたいですね。アメリカも昨年から何度か行ってた気がする。最近ギターが脱退していたり、メンバーが地味に安定していないのが心配ではありますが、今回もボーカルとベースのツインボーカルは変わらずでした。

全体を通して聴くと、いい意味でも悪い意味でも相変わらずです。ただM-1の"Pittsburgh"、これが本当に素晴らしい。前作のM-1"Chasing Ghosts"も素晴らしかったんで、毎回1曲目に強烈な曲を持ってくる事を意識しているのかもしれません。ゆったりとしたテンポで、リードの儚さが増幅されている中、ボーカルのスクリームで一気に曲が躍動し始めます。どうしようもなく感情的なメロディーはシンガロング必至。一度演奏が止まってからのパートはどうやっても歌わずにはいられないだろうなあ。



とまあM-1をとても押してはいるのですが、正直アルバムを通してみると落とすパートのリズムのマンネリ化や単調なボーカルだったりで、ちょっと飽きてしまう所があるかな、というのが個人の感想です。でも決して他の曲が嫌いなわけではありません。M-3"Don't Lean On Me"、M-8"My Father's Son"などは十分ライブでキラーチューンになるだろうし、全体的にクオリティが高いアルバムなのは間違いありません。ただその中でM-1以上または同等に突き抜けるような衝撃を受けた曲、と言われると見当たらないというだけです。つまりはM-1がとんでもない。

彼らは他のバンド同様ガンガンツアーに出るバンド。そういった意味で考えればライブ映えしそうな曲が多いし、セールス面以上にこれからの彼らのツアーバンドとしてのキャリアに大きな影響を与える1枚と言えるかもしれません。少なくとも僕はこのアルバムを聴くと、彼らのライブが観たくてたまらなくなります。

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