2014年5月9日金曜日

【Disk Review】Memphis May Fire "Unconditional"(2014)

今日から1泊で家を空けるんですけど、始発に乗らなくてはならず、寝てしまうと危ないということでブログを書きためて段階的に公開させるマンです。


今回のレビューはこれ。


Menphis May Fire "Unconditional"(2014)
Rate 4.00/5.00

こないだライブ映像の記事でも紹介したアメリカのメタルコア、Memphis May Fireが先日リリースした4th。リリース後のビルボード200で4位にランクインし、彼らにとっては最も商業的に成功を収めていると言っても良い1枚。


前作、前々作あたりからの強烈にパンチを効かせたドラムとギターの刻みはそのままに、OM&Mの新作と同様に、どうやら彼らもグルーヴ重視の路線にシフトしてきている模様。とは言ってもOM&Mほど大胆ではなくて、彼ららしいメリハリの利いた展開の中にアクセント程度でそういったテイストを入れてると言ったほうが正しいか。ちなみにギターのリフは彼らの中でもかなり作り込まれている(というか手数が多い)ほうだと思う。それとMattyの歌い方が以前とはスタイルを変えて、少し抑えた声でしっとり歌い上げるようになったこともあって、全体にどこか陰がかかったような印象を受けたかな。



 アルバム単位で見ると、曲の構成とかに真新しい部分とかはなくて、あくまで彼らが今までやってきたことの上に上記の新しい要素を注いだ、という評価になるなあ。ただBPMが速く、かつ手数の多い構成の曲が多くて、情報過多になりがちなのと、"The Sinner"みたいなどっしりと構えてかつパンチのある曲が無かったのは残念。それと下に貼った曲のように、そこそこ高速でブレイクダウンをやるのも、ポップではあるけどそれ以上にシュールに聞こえてしまうし、賛否はかなり別れてしまうかな。

 


OM&Mの時にも似たようなことは書いたけど、同様にこの手のバンドが軒並みシフトチェンジをする中で、彼らなりの新たなスタイルを提案している1枚であることは確かなので、聴いてみて損は無いと思います。今回の彼らのようなスタイルのバンドが今後出てきても不思議ではない。


いずれにせよ、僕は彼らの大ファンであることにかわりは無いので、来月の来日は楽しみにしてます。

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