2015年9月24日木曜日

【Disk Review】Survay Says! " Observations Of The Human Condition" (2014)

新しい出会いに心躍る一枚。

Survay Says! "Observations Of The Human Condition" (2015)
Rate 4.58 / 5.00

ニュージャージーのスカコア、Survay Says!。New Found Gloryなどの系統を汲むハードコアライクなポップパンクのスタイルが特徴的なバンドです。今年の春〜初夏にかけてはReel Big Fish、夏はFirestarterとツアーを回っていて、この秋はThe Ataris、The Declineのツアーに帯同と、新旧ジャンル問わずいろいろなバンドとツアーに出まくっているようです。毎年150本近くライブしているみたいですね。

アルバムからはそういった彼らのライブバンドとしての勢いが垣間見えます。

巧みなコーラスワークによって一段と際立つ突き抜けるようなメロディーと、のびのびとしたホーンセクションの組み合わせがこれ以上なく良いです。青い空が抜群に似合いそうな感じ。メロディーは少しMe vs. Heroに似ているかも。

スカコアというと大体どのバンドもこういった所を武器にしている印象があるんだけど、彼らはそこにハードコアライクなリズムとギターリフを入れてきます。そのバランスが絶妙で、リズミカルなパートはあくまでアクセントみたいな使い方をしているんですよね。お陰で胸焼けしてしまいそうな重たさがなく、スッキリとした印象。



僕のお気に入りはM-3"I Aim To Misbehave"、M-10"Anger"あたりです。M-3、M-10は疾走パートの有無が違うものの、前述のスカコア特有の爽快感とハードコアライクなパートのバランス感覚が気持ちいい曲。どちらも前半は爽快感のあるこれぞ、という展開ながら、中盤以降はグッと雰囲気を変えて、ちょっと甘酸っぱい感じになるあたりがグッと来ます。そのパートを彩る楽器の中にホーンがいるのもまたニクい所で、管楽器特有の音が伸びてくるあたりが余計に甘酸っぱさを出してくれています。

ライブで叩き上げられたものがベースにある、ポップパンクとスカを絶妙なバランスで取り込んだスタイルは一聴の価値アリですよ。

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