2015年9月2日水曜日

一人旅日記2015夏 3日目

台風待ったなし。



この日は高知から四万十川のほうを抜けて宇和島経由で松山まで、という予定だった。しかし朝から台風。四万十川沿いの路線はものすごい山奥を走るらしいという話を聞いていたし、前日に駅員さんからあの辺はヤバいかも、って言われていたのである程度覚悟をしていた。

前日がっつり飲んだおかげでものすごい二日酔いのまま朝5時に起床。そのまま駅に向かったんだけどもうすごい雨と風。駅に着いて駅員さんに運行状況を聞いたら、やっぱり四万十川の沿いの路線は止まってしまったらしい。昨日来た道を引き返せばいけるかもってことで、別ルートで松山に向かう事にした。

その後は昨日も通ったルートをひたすら香川まで戻る。二日酔いもあってボーッとしてたら昼くらいには戻って来れた。昼食を食べる気にもならなかったのでそのまま松山のほうへ行く電車に乗る。ずーっと豪雨と小雨の間をいったりきたりで、台風らしい天気だなあって思いながら外を眺めていた。愛媛は案外?横に長い。松山に着く頃にはもう夕方の4時になっていた。

初めての街、松山。降りてみてビックリしたのが、駅前に本当に何もないこと。おかしい、そんなことはないはずだよなあと思いながら、とりあえず30分くらい街中をうろつくと私鉄の大きな駅に辿り着いた。これでなんとなく話が見えてくる。

鉄道って街中に駅を作る事を拒否される事があって、結果として駅や線路が町外れにできることが多かったって話。機関車の煙が原因だったり、既に都市計画が定まっている所に鉄道を作ろうとすると起こりうる話なんだけど、調べたら松山は後者だったみたい。でもこの街は私鉄の線路が大通りをぶった切る形で通っていたし、なんで私鉄は大丈夫で国鉄はだめだったのかなあとは思う。

とりあえずちゃんと街がある事を把握してから、路面電車で宿のある道後温泉へ向かった。日本最古の温泉街。チェックインしてから少し外をふらついたけど、案外コンパクトな造りの温泉街だなというのが感想。見るからに威厳のありそうな本館と駅の間にL寺型の商店街があって、その周りにホテルがバラバラとある感じ。すぐ近くまで住宅地があるし、そのミニマムさにはびっくりした。

一応温泉に入ろうとは思ったのだけど、二日酔いのまま始発に乗り込んでずっと移動した疲れでそれどころではなかったので、宿のシャワーを浴びてそのまま寝てしまった。ちなみにこの日は宿でルームメイトの日本人に「Hi!」って話しかけられた。珍しい事もあるものだなあと思っていたけれど、これがその後起こる、毎日のように外国人に間違えられるハプニングのはじまりだったことを、この時の自分はまだ知らなかった。(予告風)

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