2日目は「川と酒」がテーマ。
6時頃に起きて宿を出発。この日は岡山から高知まで、四国の山の中をひたすら突っ切るルート。青春18きっぷで行くと大きな問題になるのが山越えと県境越えなんだけど、山の中で県境を2回超える必要があるのでそのあたりは慎重に行くことを心がけていた。
とはいえまずは腹ごしらえという事で、瀬戸大橋を渡ってすぐの坂出という街で途中下車。もちろんうどん。学生の頃某さぬきうどんチェーンで働いていて、本物ってどんな感じなのかなってとても気になっていたから、これだけは本当に楽しみにしていた。ついに本物が…!って。
自分の行ったお店は坂出だとかなり有名な所らしくて、開店直後に行ったのにもう既に先客がちらほら。朝9時前にうどん食べに来る人があれだけいるとは思わなかった。うどんはもちろん最高。某チェーンもかなりおいしいとは思うけど、あれは味の濃さや麺のコシや、いろんなところがファストフード向けにアレンジされているんだなっていうのを実感した。本物はもっと素朴な、それでいて印象深いうどん。もっと食べ歩いたりしたかったけど、それをやると高知に着くのが遅くなってしまうので、後ろ髪をひかれる思いで坂出を後にした。
ここからは基本的に移動。上で書いたようにこの日は県境が2つあって、次の電車まで時間があるパターンが多かったので、その都度駅前をぶらついた。1つ目は琴平。いわゆる「こんぴらさん」の街。ちょうど前日まで夏フェスが行なわれていたみたいで、そういう服装の人が多かったな。ただ自分は駅前からこんぴらさんへの参道を歩いていたんだけど、なんだか面白くなくなってきて、そのまま横の住宅地へ。小さな川沿いをずっと歩いていると途中田んぼがあって、田んぼ独特のにおいを久々に感じた。においがとても懐かしかったなあ。(祖父が農家)こんな感じで1時間くらいぶらついて駅へ戻った。
汗だらだらでたまらずビールをかきこんで、非日常感を味わった後に電車で阿波池田へ。この駅でも時間があったので、吉野川へ足を運んだ。ここでついに念願の河原。そこそこ晴れた空、目の前に山、そして川。わかりやすい大自然にテンションも急上昇。この雰囲気が大好きで、それを味わいたくて四国まで来たんです。ひとり川の中に入って水の気持ちよさを堪能して、水切りもやる20代会社員は相当シュールだったと思う。テンション上がりすぎてひたすら水切りをする謎のムービーまで撮ってたし…だけど本当に楽しい時間でした。
大興奮の吉野川を終え、次は高知まで直行。高知に着く頃には台風も近づいていて、空がかなり怪しい感じになっていた。
天気が悪くなる前に宿の人から聞いたところでうまいもん食おう!ということでひろめ市場に。途中はりまや橋を通ったんだけど、あれは何も説明がなければ気づかないかなと思った。特に感想もない感じ。
ひろめ市場では餃子とカツオのたたき定食を食べたのだけど、どっちも絶品だった。特にカツオ。横浜でも食べられるけど、それとはまったく別の食べ物。思い出しただけでよだれが出てくる。そうしてビールと地酒も飲んで、最高の夏休みを噛み締めていると、隣のご夫婦が話しかけてくれた。
この2人は聞けば地元の人だそうで、カツオがむちゃくちゃおいしい街があるってことや、地酒のことなどいろいろと教えてくれた。翌日は四万十川に行きたいと思っていた、と言う話をしたらあそこは本当に価値観変わるよ、とも。あとはたわいもない話だったけど、怪しい格好(後述)をしている若者に話しかけてくれてとても嬉しかったな。高知は1泊しかしていないけれど、あの2人のお陰で一気に大好きな街になった。
その後ご夫婦と地酒の飲み比べみたいになり、横にいたサラリーマンも加わってプチ宴会。ムチャクチャ地酒を飲み、この日はべろんべろんになって宿へ戻った。普段あまりお酒を飲むタイプではないけど、たまにはいいや。
ちなみにこの日の山越えのテーマはなぜかeastern youthでした。
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