速いは正義。
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モントリオールの高速メロディック、Dutch Nuggetsのアルバムです。このバンドは日本だとBells Onからリリースがあるので日本でも知名度が高いかと思います。
いつもこうしたレビューを書く時はFacebookとかの影響を受けたバンドの欄をチェックするんですが、このバンドはNOFXやBelvedereなど90年代のメロディックのバンドを数多く挙げている中にThe Beach Boysの名前がありました。確かにBelvedereってコーラスの分厚さでBeach Boysに近いものがあるバンドですからね。彼らもその系統を引き継いでいると思います。
曲は全体的に速くて短くて、小細工無しのド直球なスタイル。その中で時折見せるNOFXライクなリフが光っています。「難しい事はさておきとりあえず速ければいいよね!」みたいな頭悪ーい(褒め言葉)雰囲気がぷんぷんなあたり、前回のHate It Tooとは真逆の方向性でしょう。
この中でフェイバリットはM-5の"Losing Friends"。ちゃきちゃきっとしたパンキッシュなリフと飾りすぎないコーラスワークがフィーチャーされていながらこの曲名。 笑 多少悲しい事くらいはカラッと吹き飛ばす!くらいの気概が感じられていいと思います。
しかしこれだけシンプルに快速曲が並ぶと、本当にウキウキしますね。高校の時初めてMxPxの"Life In General"を聴いたときの、本当に速い曲しか入っていなくて「うわあー!」ってなった感じを思い出します。個人的にはこういうジャンルの音楽の魅力として、メロディーとスピード感は同じ次元にあると思っているので、この快速感はかなり好きです。バスドラのペダルはやっぱりツインなのかな…
単純にスピードを追い求めたい自分みたいな人はもちろんマストだし、コーラスの厚いバンドが好きな人にもお勧めしたい1枚です。
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