2015年8月3日月曜日

【Disk Review】Castoff "Lines And Passages" (2015)

夏本番ですね。

Castoff "Lines And Passages" (2015)
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サンディエゴの高速メロディック、Castoffの6曲入りEPです。2012年結成の彼らですがbandcampを辿る限りこれが初の音源のようですね。

Bad Religion等クラシックなメロディックから影響を受けたであろう、アップテンポなメロディックナンバーが続く今作。ただボーカルは全編を通じてPennywiseしかりな淡々と歌われる系ですね。ぶっちぎりでテンションの高いギターと対になっていて、そこが印象的です。なんだかBelvedereにも似た少しヤカラっぽいギターフレーズがさらにそのテンションの高さを危険な物にしています。

演奏は決してタイトとは言えないけれど速い刻みを多用する曲が多いので、その弾ききれていない感じが逆にパンキッシュさになっていますね。ケガの功名と言った所でしょうか。



この中で僕のフェイバリットはM-6 "All is Right"。Pennywiseさながらなうねりのあるコード進行とハモりで効かせるリードのフレーズのテンションの高さがいいです。

この曲だけでなくて全体的に隙あらばギターでテクニカルなフレーズを入れてくることや、プロフィールで自分たちのことを「パンクとちょっとしたメタルを演奏するのが好きなオタク」という風に形容していることをふまえると、これからよりメタリックな方向性に移っていったら面白いかもなあとふと思いました。ただ今のパンキッシュな方向でプラスになっている演奏のラフさは、テクニカル路線には不要な長所になってしまうので、そこの折り合いが難しい所…

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