2014年9月25日木曜日

【Disk Review】Middlename! "Middlename! E.P." (2014)

またもエクアドルのコンピに登場したバンドから。

Middlename!(Facebook) "Middlename! E.P." (2014)
Rate 3.92/5.00

メキシコのスケートパンク、Middlename!のセルフタイトルEP。bandcampにてName Your Priceで入手可能です。

このバンド、Facebook上の「影響を受けたもの」の項目がもうガッツポーズものです。
MUTE, MxPx, NOFX, Much The Same, Lagwagon, This Is A Standoff, Adrenalized, Pulley, NUFAN, Millencollin, Pennywise, Bad Religion, The Decline, Local Resident Failure, Randy, Slick Shoes, Symphony of Distraction
もうこんだけバンド名出てきたらどんな音を鳴らすバンドか一発でわかるかと思います。特にその中でもMxPx愛は尋常じゃないみたいです。録音とミックスがあまり良くないのですが、ギターの音はおそらく"Teenage Politics"+Lagwagonと言えば想像つくかと。とかもバンド名も"Life In General"の1曲目"Middlename"から取ってるはず。

6曲入のEPでうち5曲が疾走パートあり、残り1曲もかなりのスピード。これもMxPx譲りでしょうか。高校の頃"Life~"を聴いたとき、流れる曲がどこまでも2ビート主体のものばかりで、何だこの素晴らしいアルバムは!?と感動した日のことを思い出しました。笑



中でもM-2の"Freedumb"はかなりお気に入りです。Bパートの少しずつ、でも着実に盛り上がって行くメロディーになんだかキュンキュンします。2014年今年一番メロディーにぐっと来たのはこの曲かも。あとはPennywiseほさの漂うサビが印象的なM-5"Quitters Always Quit"なんかも今までの曲とは打って変わって男臭さがあっていいですね。それにしても速い…





EPラスト、M-6の後にはシークレットトラックとしてNUFANのTonyのソロアルバムの中の一曲が収録されてます。曲名まで言うと面白くないと思うので控えるけど、シークレットトラックをこれのバンドカバーにするなんて渋いよなあ。あとカバーされた曲がアコースティックの原曲とは違ったアレンジであっても十分かっこいいのは、原曲が十分に普遍性を持っているからなんでしょうか。もう一度あのアルバムは聞き直さないと。

音作りがわかりやすすぎるのと、構成がA→Bを行ったり来たりする曲が多く、ちょっとマンネリ感もあるのでRateはなかなか低くなってしまいました。それでも10年代の現在に90年代メロディックの懐かしいテイストを大胆に持ち込んで勝負する、珍しいバンドであることに変わりはないので1度ぜひチェックしてみてください。

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