2014年10月22日水曜日

【Disk Review】Hey Mister! "Rocket Summer"(2014)

懐かしいテイストのキラーチューンが満載の1枚。

Hey Mister! "Rocket Summer"(2014)
Rate 4.21/5.00
Facebook/bandcamp(Name Your Price)



カナダはトロントの3ピースメロディックパンク、Hey Mister!がリリースした1枚。セルフリリースで、彼らのbandcamp上にてName Your Priceでダウンロード可能。

Facebookの影響を受けたバンド欄にNOFX、Belvedere、NUFAN、Propagandhiが出てきてるあたりからして期待大だったわけですが、そうしたバンドからの影響が全面に出ている1枚と言えるでしょう。さらには彼らの出身がカナダの中でもNYに近いトロントだからか、ギターの音色や超高速2ビートを用いているあたりからはWith The Punchesなど東海岸メロディックからの影響も聞き取れますね。



出だしのM-1"Stranger Skies"からして、90年代直系のどこか牧歌的なメロディーmeets超高速2ビートで攻めて来るあたり、ガツンとやられました。




メロディーの素晴らしさで言えばM-3の"Salvation"、M-11"Give 'em Heck"なんかも最高です。半音上がったあとうぉーってシンガロング入る感じだったり、裏拍でゴーになるストップ&ゴーだったり、日本人のハートをがっしり掴むツボを抑えていますね。




彼らは3ピースながら演奏(特にドラム)がバツグンに上手いので、フルスピードの曲だけでなく、後半にハイスタのようなパートの出てくるM-2"The Clockwatcher"や、M-7"1956"のように硬派でタイトなリズムの曲もかなり聴き応えがあります。アルバム中盤には休む間もなくどんどん硬派なショートチューンが続くゾーンがありますが、聴いていて飽き飽きしないのはボーカルのメロディーや声がどこか力の抜けたものだからでしょうか。

14曲で25分弱という勢いのよさもあってか一瞬で聴き終わるので、レビューの中で名前が出たバンドのうち1つでもピンとくるものがあれば、ぜひおすすめしたい1枚です。

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