2014年10月1日水曜日

【Disk Review】Dikembe "Mediumship"(2014)

10月中にどこか行ったことのない街かライブに行きたいと思ったのですが、気づいたらライブと学祭とでほぼ予定が埋まっている…なんてことだ…
ライブに行くならラウパでPeripheryもう一度観たかったんだけどチケット高すぎるし…単独お願いします(切実)

今日は珍しくエモに手を出します。エモを今までしっかり漁ったことがなかったのですが、これをきっかけにすることができればいいな、くらいに思ってます。

Dikembe "Mediumship"(2014)
Rate 4.20/5.00

フロリダはGainesvilleのエモ、Dikembeの2作目?です。Waveletsというバンドと掛け持ちのメンバーがいたりするみたいですね。声的にボーカルかな。

ひっそりとしたパートとかき鳴らすパートの落差というのは、エモだとどのバンドでも意識をしている所だと思います。彼らはひっそりとしたパートになにか貫禄めいたものがあって、それがかき鳴らすパートのアグレッシブさをより際立てていると思います。それともう1つ、ちょっとした"違和感"を大切にしているのかなと思いました。スカッとした曲でも突然艶かしくなるパートが出てきて、メロディーもそれに合わせて変わったり、コードチェンジも意外な寄り道をしていたり、聴いていて「ん?」と惹き付けられるポイントが多かったです。



イントロから強烈な哀愁を漂わせるM-7"Mad Frustrated"が僕的に一番好きです。演奏は感情の高まりに合わせるかのように激しいのに歌は一貫してひっそりとしていて、表面には現れない感情の起伏とか人間らしさみたいな物を感じます。彼らのBandcampを見るとタグに"Romantic Comedy"なるものがついていますが、アニメで言うならとらドラのクリスマスパーティーのあたりで流れてたらすごい納得しそう。(適当)個人的にはモヤモヤすることのあった日の、夕暮れもほとんど終わって西のほうに少しだけオレンジが残っているみたいな時間帯に聴きたい。

あとは爽やかだと思ったらどんどんミステリアスな展開になるM-3"Pelican Fly"、悶々とした展開の中で突然きらきらとはじけるギターが印象的なM-8"Donuts In A Six Speed"なんかもおすすめです。




この機会にいわゆるエモリバイバルなるバンドをいくつか聴いていたのですが、その中では最もへんてこ(いい意味で)なバンドだった気がします。

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