Me Vs Hero "I'm completely Fine"(2014)
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バンド的には何度かレビュー以外で記事にしていますね。イギリスのポップパンク、Me Vs Heroが先月リリースした2ndです。
前作が2010年なので、かなり久しぶりのリリースですね。あと細かいことを言えば、iTunesだと前作はアーティスト名が"Me Vs.Hero"だったのに、今作は"Me Vs Hero"になってます。プチ改名でもしたんでしょうか。その改名ついでかどうかは知りませんが、ばりばりのイージーコアをかました前作とは路線を変えて、もっとシンプルなメロディックやポップパンクを追求しています。
変わった点は他にもいくつかあって、元々ちょっと声とか長めの音を使ったメロディーでぶっきらぼう?な印象だったボーカルがよりぶっきらぼうな歌い方になっていたり、ギターの音が丸くなったりしてます。丸くなったというには相変わらず歪んだギターだし、歪み方がやんちゃではなくなって、芯のある感じとでも言えばいいんでしょうか。
あとは1枚のアルバムの中にM-2"Opposites"みたいなエモメロである種クサい展開の曲や、M-6"Home Alone"みたいに2ビート!シンガロング!その後のタムとか使っちゃう系ブレイク!って曲だったり、ふれ幅を持たせることができたのはかなり大きな成長だと思います。彼らもFacebookとかのジャンル欄には"Pop Punk/Hardcore"と書いているバンドですが、その"Hardcore"の面がリズムにも現れてきたことが、このアルバム全体でのふれ幅に直結しているのかなと思ったり。
僕のオススメはリードトラックでもあったM-7"Marks of Slave"、NFGっぽい疾走パートと最後のエモいパートが印象的なM-9"Heisenberg"、FYS同様にイージーコアからの影響をもっと普遍的なロックとしてまとめたM-5"Virtures"あたりです。バンドとしてシンプルなメロディックやポップパンクに回帰していく中で、前作にも見られた要素を上手に昇華してるなあと。
ということで想像以上にツボな1枚でした。日本でまだ彼らを知らない人にも今回でかなりウケそうだし、また日本に来てくれないかな。
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